2008年11月30日日曜日

近況報告までに。

学問竜にも冬の気配が(以下略) 年度末の運営方針としてはあと一回だけ更新する予定です。

現在、我が愛用の自転車に致命的なトラブルが発生しています。
面倒を嫌うというあまり好しくない性分の為に、未だ手付かず、そのラインナップは以下の通り。


左側のペダルが接触により潰れている ⇒ ベアリング内蔵のボールを路上に撒き散らす(注意)
前方のギアのカバーが外れている ⇒ ズボンの裾に傷が付き易くなる(注意)
乾電池式ライトが電池切れを起こしている ⇒ 交換したとしても三日と持たない(注意)
前後共にブレーキが殆ど機能しなくなっている ⇒ 新品の運動靴が一ヶ月でボロボロとなる(注意)


早い所、買い為され! ...ではありますが、
今年度はコイツで何とか、と、決めたからには新しいバイシクルは求めません。

然し乍ら、毎朝乗り回す身と成って数ヶ月が経ち、振り返って考えると、随分と横暴な運転を
平気で出来る様に成ってきてしまったなあ、と反省しています。
"事故に遭ってしまってからは晩い!"・・・というゼロリスク的な考え方は個人的には嫌い
なのですが、せめてもの注意を最大限に払うという誓いを此処に立てて置く事に致しますか。


◇ ◆ ◇


地球温暖化詐欺(The Global Warming Swindle)」というイギリス(BBC)の番組を観ました。

以前から、二酸化炭素(CO2)の温室効果が水(H2O)やメタン(CH4)等に比較すると水準が低く、
世界各地に地球の歩んできた歴史として恐竜が闊歩していた時代等は現在より温暖であった事
また「氷河期」の存在の痕跡が確かに在るといった、取り敢えずの知識は蓄えてきたつもりです。

「今回」の地球温暖化はジャーナリズムが伝える程の規模であるのか、
多少なり疑問があったのですが、此の番組を観て少しスッキリしました。


極地の氷は近年、溶解する量・凝固する量共に増加する傾向にあるそうです。当統計の
極小点を紡ぐグラフを描画すれば地球温暖化による極地の氷の減少が確認出来ます。
但し、原因は断定されていません(大気中の水蒸気量が増加した?)が、
夏季に氷結する海域の面積も増加している事を考慮しない訳にはいきませんね。

先程述べました通り、CO2が地球に致命的な効果を及ぼし得る物質であるとは考え難いです。
コレとは他の番組では、現在排出されている二酸化炭素量で正確に計算した結果は
0.04[°C]/100[年]であると結論付けていましたが、少なくとも二酸化炭素「だけ」によって、
100年後に2セルシウス度地球の平均気温が上昇するとは思えない所があります。

また、有名な大気中の二酸化炭素濃度と地球の平均気温との相関グラフは、
一見すると濃度の増加が平均気温の上昇を引き起こしている証拠と見受けられますが、
括目すると、平均気温の上昇に伴って後発的にCO2濃度が上昇しているという相関関係が判る、
という、実は地球温暖化の根拠とは成り得ないような一面を持っています。


...実際の所「地球温暖化」という問題は、賢明な科学者でさえ、莫大な未知領域(uncharted)を
残している、現在進行形の研究領域(frontier)です。それなのに何故、国際的には
「CO2の削減」と根拠付けられて「地球温暖化を食い止めろ」という運動が広がっているのか?

1) アル・ゴア元アメリカ副大統領とIPCCのノーベル平和賞受賞に印象付けられるように、
地球温暖化問題には非常にタイムリィな価値が存在しています。勿論、コレを扱う研究に対して、
政府・企業・団体等から信頼有る資金が供給されるという事は道理に適っています。
従って、別領域の研究やこの概念に反旗を翻す研究者は相対的に不利な立場に置かれます。

そもそも現代社会を構築する資本主義経済が、たとえ「STOP地球温暖化」と騒いでいるから
といって、如何して経済活動の負担となる温暖化対策を講じなければならないのでしょうか?
そもそも何故「二酸化炭素」が敵役として選ばれたのでしょうか? 真偽の程は我々一般人には
到底判らないでしょうが、二酸化炭素は、現代文明を築き上げた化石燃料を暗示する物質です。

2) その起源や存在自体に謎の多い化石燃料は、一般に枯渇が近いと言われます。若し
そうであるとするならば、経済の発展を考える上で、限り在る資源を持続的に獲得出来る事が
望ましい事となるでしょう。その名の通りの状況である発展途上国に対し、環境リスクが低く
経済リスクの極めて高い投資や働き掛けを行う事で、先進国の優勢を保ちたいと考えるでしょう。

助けを求める者に対し、危険を冒してまで救出する事は経済的に否定される、
といった事を救命艇原理と呼びます。限り在る資源を選ばれた者に対して使う事により、
その濃度を保つ事が出来ます。「世界の一様化」を掲げるグローバル化という動きとは、
世界が一様に貧しく成る事を助長させる概念であるのでは、という疑問は恐らく拭えません。

3) 此の事を国際社会で明らかにする事は絶対に出来ません。そこで先進国の環境大使として
日本政府が選ばれました。課せられたその使命は、自らの経済に環境保全という名の蓋をして、
発展途上国のエコ化に務めつつ率先的に世界経済から姿を消す事です。Pax Americanaが
終焉した現在、どの経済圏が主導権を握るかという問題は、最早冷戦の相を呈しているのです。

然し乍ら、資本主義社会にとって、地球温暖化問題が非常に大きな課題である事に
変わりはありません。旺盛な経済活動の妨げとなるからであります。

4) つまり地球温暖化問題とは、資本主義の存亡を掛けた冷戦であると述べている訳で
あります。ソヴィエト連邦解体、ベルリーンの壁崩壊等に印象付けられる共産主義の挫折は、
その運動家を自然保護に向かわせたのではと主張する人々も居ます。証言を信頼すれば、
カオス(複数の単純な原因が複雑な結果を齎す秩序)である自然を後ろ盾にする事により、その存在を
霞ませています。

非線形科学(chaos)が支配する自然に対し、線形科学的思考をしがちな人間は、
其処に自らの信条を適用しなくては理解出来ず、ただ苦しみもがきます。
然し、本当の脅威を考えた時に、一番簡単な次元に帰着します。

人口爆発です。

現代を生きる人類にとって最大の敵と成り得るのが「ヒューマニズム」である
という事実は、非常にショックであります。少なくとも向こう数十年の歴史を体感するボクの世代、
コレを打破する概念を構築せよ、と、貴方は仰せられるのか!!