2012年5月27日日曜日

脱稿しました、たぶん。

しばらく振りでございます。この五月、特に中盤から今日へ掛けて、原稿を執筆しておりました。世間では、新しい環境に馴染もうと必死になった身体をいたわるゴールデンウィークから上手く抜け出せない際によく陥るとされる「五月病」なる言葉がありますが、些細な事とはいえ、何か短期的な目標を持って日々を活動すると、一日の重みが増し、潤いのあるアクトがおのずと出来るようになるのですね。取り敢えずの「脱稿」をしたボクがその場で振り返るに、そう改めて実感させられます。

とはいえ、苦しい月でもありました。特に、締め切りが差し迫るにつれ、サーカディアンリズムが精神的な緊張で狂い、殆ど寝れない日々が続きました。一ヶ月半ほどをかけて頭の中で練り上げてきた構想を、今回絵に認めたのですが、その作品はボクが過去手掛けた作品を思い返しても類を見ない、突出して巨大なキャンバスに描いたのであります。友人のご好意でペンタブレットを手にして以来、ほぼ半年に亘ってデジタルアートの練習を個人的に積み重ねてきたのですが、それでもまだまだこのデジタルの環境に順応出来ておらず、描いている最中も暗中模索・試行錯誤の連続で、非常に体力を消費しました。この週末はなるべくゆったりと (自分の好きなことをしながら) 休んでいたつもりではありますが、それでも未だに筋肉痛を引き摺っております。挙句、創作意欲は元気そのもので、喜ばしく感じると共に、それについていけない自分のメンタル面の弱さ、決意の脆さ、そして体力の無さを思い知らされる次第です。この点については、よく反省し、もっと善い導きが出来るように努力していく所存です。

因みに、上に述べた原稿 - 即ちイラストレーションは、6月14日から17日にかけ、アメリカのピッツバーグで催される、世界最大級のファーリィコンベンション『アンスロコン (Anthrocon) 』のアートショー (Artshow) に、仲介人を通じて出展される予定です。日本のイベントにも (一般参加経験はあれど) 作品を出展したことが無いボクが、いきなり海外の、しかも日本では到底考えられないような巨大なイベントに作品を出展するというこの冒険、仲介人 ―― アメリカ在住で、日本のケモノ文化をアメリカに紹介する活動を過去に何度も行ってきた御方、イムハタさんのご協力が無ければ為し得なかったことです。まだ『アンスロコン』開催は半月先の話ではありますが、この場を借りてお礼を申し上げます。

このアートワークを完成させた後、すぐさまボクは所属する漫画研究会の原稿に取り掛かりました。時間的な余裕が無く、本格的には描けませんでしたが、およそ一年振りのアナログ原稿でしたから、原稿用紙や筆記具、画材の雰囲気が懐かしく感じられました。この原稿は後日デジタルで着色し、六月初旬終わり頃に発表を予定しております。また、近くホームページの更新も予定しております。出来れば、『アンスロコン』開催前に、ある程度の英語化が完了していることが望ましいですね。

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記事の締め括りは、毎度恒例の動画紹介でございます。



なんと、今年の『アンスロコン』には、ゲストオブオナー (Guest of Honor) として日本のファースーツ・ジャグリング・アクロバットパフォーマー、「荒ぶる毛玉」ことサーデュオン君が招待されております。そのご活躍を願って、当記事でも紹介します。