2010年7月31日土曜日

林逎西『機甲盤古』第柒巻を入手!

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『機甲盤古』(きこうばんこ)とは、林迺晴(りんだいせい)氏による台湾の少年漫画作品です。
 
五年前から連載を開始し、現在も執筆を継続中という長編作品ですが、
長らく日本ではインターネットのごく一部(?)にしか知られておりませんでした。
 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%9F%E7%94%B2%E7%9B%A4%E5%8F%A4
 
然し乍ら、現在では獣人・ケモノ界隈を中心に
それなりに認知度が高まってきているようであります。
 
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さて、台湾の出身である母が先日、一週間の帰省から戻られました。
その際に、私事ながら頼ませて頂いていた単行本の第七巻を購入してきて貰いました。
 
感謝、感謝であります。
 
台湾人と日本人のハーフでありながら、中国語の教育を受けなかった為に、
ボク自身は完全に日本人化してしまっておりますから、細かい内容までは解りません。
ですが、流石は漫画という情報媒体、話の筋は手に取るように解ります。スゴイ!

私は「気付きたい」

・・・常々、ボクは「気付かない」。
 
一時間強の電車の乗車時や、講義中等々に於ける携帯電話の突然の着信音は、
周囲のヒトに迷惑を被ってしまう他に、ボク自身も其の対応に甚だ苦慮し、
赤面してしまうだろう、其の懼れが在るから、常時サイレントマナー(無声・無振動)モード。
 
然し、気付かない。大事な時に、その大事な事を発見出来ない自分が居る。
 
声に出して話す、自分の想いを文章に著す、伝えたい気持ちを音楽にする、
想い描いた情景を絵画にする、其の他諸々の、数多のコミュニケーションを愛している。
そして其の根幹に、ヒトが存在している事を海馬に記憶させてある。
 
然し、気付かない。大事な時に、その大事な物を発見出来ない自分が居る。
 
ヒトを傷付けてしまった事は、傷付けてしまった相手も然る事乍ら、
自分にとっても尋常ならざるショックだった。何度も経験している筈であるのにも関わらず、
一向に改善しないのは、矢張り努力が足りないからなのであろうか。
 
・・・此の文章を書かせるよう、ボクを駆り立てるもの達の、
要素の一つがボクの"不完全な完璧主義"であろう。
一つの失敗は懲役十年に値する、そんな気がして憚らない、得の無い主義・思想。
自分の琴線を劇烈に磨耗し、自分の心臓を殊更に緊縛する。
 
救い様の無い竜獣人(にんげん)とはボクの事だ・・・と、此の数ヶ月何度も悩み悶えた。
声に成らない叫びを如何しても書いて置きたかったから、「此れで締め」にしたくも思った。
 
だが、拙文の締めに書くべき事が一つある。
以上の文は、貴方の心の中に発生する可能性の有る"動揺"を、全く考慮していない。
 
だから重ねて書かねばならない、ボクが此の問題に真摯に向き合いたいという事を。
或る方の言葉を借りるが、"無自覚ってのが一番怖いし一番嫌"である。
 
私は「気付きたい」、世界の万象に、そして貴方の心象に。
相手を慮る気持ちは、此の身が骸と果てようとも忘れてはならない。
 
・・・嗚呼、ボクが誠心より真剣になると何時も、ボクの語彙がボクの想いを雲隠れにする。
アストライアの天秤は、ボクのテクストを如何御思いに為られるのであろうか。