2010年11月29日月曜日

此処は『ツイッター』ではありません、のですが...!

最近、ウェブログ(?)の更新が滞っているのは、上手にそれを執筆する時間を此の多忙の中から
捻出出来ない自分が居るからであります。執筆する為のネタは堅持しておりますが...!
 
今週も往々にして、長く続いた秋風邪で多大に狂った歯車を巻き戻す為に
頑張る次第であります。・・・まあ、此のエントリーは所謂ボクの「呟き」であります(汗
 
取り急ぎ失礼致します><!

2010年11月13日土曜日

雑記『豅蟠谿壑』 - [ 10 ] RADICAL DREAMERS

ボクの現在の心境を一言で書き示す事の出来る表現を探している内に、
『クロノ・クロス』の雛形となった作品『ラジカル・ドリーマーズ -盗めない宝石-』というタイトルが
思い浮かんだ。此の期に及んで「自分探しの旅」とは、何とまあ片腹痛い事だと
お思いになられるかもしれないだろうが、二度のカウンセリングを受けて、そう感じた次第である。
 
「過去を脚色しているのではなかろうか、そんな自責の念に囚われ乍ら話している感覚がある」
そうカウンセラーに伝えた所、ボクの言葉はあくまで「今」だから、という返答を下さった。
 
大阪から東京へと引っ越した、あの瞬間にボクは内気な性格に方向付けられていたの
かもしれないと、幼稚園年長組時代に遊んだ友人が特定の一人だけだった事、
病弱で然程通園していなかった事、園長から特別の配慮を受けていた事等を挙げ乍ら、
ボクは更に過去を振り返った。
 
小学生時代、言葉の「いじめ」に苦しんだ事実はある。然し乍ら、今思い返してみれば、
童謡『サッちゃん』と、アニメ『ポケットモンスター』の存在を、
ボクは「プラスに捉える」事が出来ず、結果として「執拗な非難」に遭ったのである。
決して其の作品が悪いのではなく、ボクが悪いのだ。
 
ボクは、コミュニケーション能力に欠けているのではないか。
其の様に考える一面もあるにはある、然し、ボクの級友は恐らく首を傾げるに違いない。
 
小学校から高校に至るまで、児童会・生徒会に参与し続けてきた事も、
また自分の一面であるからだ。必然的にあらゆる人とのコミュニケーションは取らざるを得ない、
其の事を考えると、コミュニケーションの機会を欠落させていたから不得意だ、という論は
否定され得るのではなかろうか。結局、今の自分を言葉で構築する境地に到らなかった。
 
初めてのバイトの面接で「君の様な能無しは他にも沢山居るから、
君を特別に選ぶ必要性が無い」という言葉を受けたボクは、正直な所、ショックを受けている。
其れは、残念乍ら現在も引き摺っている・・・気持ちの転換が苦手なのだろう。
 
ネガティヴ思考である。とことんネガティヴ思考である。プラスの面を受け取らないのか、
という質問に対して、ボクはマイナスの面の方が重要だと感じるから、と、返した。
自分では思ってもいなかった「他人から観た自分」も、普く自分である、だからボクは、
悪い事ばかりを記憶して、独りだけで解決しようとして、何度も何度もパンクさせていた。
 
顕著に表れたのは中学二年次の事だったか、自殺を嘆願したボクに、
母は大粒の涙を流し乍ら凄まじい形相で、黒光りする包丁をボクの手に握らせようとした。
ボクは、もう何が何だか判らなくなって、自殺を諦めた。怖かった、其の一言に尽きる。
母は恐らく、「絶対に息子を死なせたくなかった」から、此の様に必死になったのだろう。
 
本当に死ぬという意味については、明らかに母の方が良く知っている・・・。
 
ボクは完璧主義者に成りたくないという意味で完璧主義者である。
失敗すると、人一倍に悔やむ。悔やみに悔やみ、対処出来なくなった事も屡有った筈だ。
そして、成功し続けて人から高評価を受け続ける事も、また其処迄好きではなかった。
ボクは何時しか、計画的に「何処で的確に間違えるか」を考え始める様に成っていた。
然し、失敗すると、人一倍に悔やむ。悔やみに悔やみ、対処出来なくなった事も屡有った筈だ。
此の繰り返しである。
 
「積極的且つ受動的」という肩書きを、ボクは高校時代から使い始めた。
枠の中に入る迄は消極的であるが、枠の中に入ると積極的に成る、という意味である。
 
今、ボクは確かに自分の好きな事を学んでいる、だが、一寸先は闇である。
止め処無いこういったアンビヴァレントな心理状況を、ボクは「ラジカルな未来性」と重ねる。
 
.....ふふっ、ボクは一体、何を書きたかったのだろう? 何を描きたかったのだろう?
 
みとせのりこ - RADICAL DREAMERS ~盗めない宝石~
 
幼い手につつんだ ふるえてるその光を
ここまでたどってきた 時間のふちをさまよい
 
さがしつづけてきたよ 名前さえ知らないけれど
ただひとつの想いを あなたに手渡したくて
 
歴史(とき)は愛も痛みも 深く抱きとめ
消してゆくけど わたしは おぼえている
ずっと・・・
 
わたしの胸のおくに いつからか響いていた・・・
夜露のしずくよりも かすかなささやきだけど
 
凍てつく星の闇へ 紡ぐ祈りが
遠いあなたのそらに 届くように・・・
 
歌・作詞:みとせのりこ, 作曲・編曲:光田康典

2010年11月6日土曜日

雑記『豅蟠谿壑』 - [ 9 ] Ветряная мельница

前回の更新から、約二週間近く経ってしまいました・・・。三日坊主の域を
脱していない、豅少年の愚弄の極致、自分としても戒めておかねばなりません。
 
そもそも、当雑記『豅蟠谿壑(ろうばんけいこく)』は、ボクの所属する大学の漫画研究部の
サイトで隔週金曜日に執筆していた同タイトルの掲示板から、そのタイトルを
引き継いだものであります。それを絶やすのは惜しい…と思いますので、此処に
2010年11月6日(日曜日)より、隔週週末の更新を目標に、軽執筆活動を営む事を誓います。
 
 
 ◇ ◆ ◇
 
 
前回使っていた手記と違う点の一つに、当手記には動画を添付する機能があります。
それを用いて、今回は最近になってボクが注目し始めている、
ロシアのフォークロックバンド「メリニツァ(Мельница)」について紹介したく存じます。
 
先ずは、そのライブ映像から。
 
▲メリニツァ『オーバラチェニ(狼男)』
 
Мельница - Оборотень
 
Что ни вечер, то мне, молодцу,
Ненавистен княжий терем,
И кручина, злее половца,
Грязный пол шагами мерит.
 
Завихрился над осиною
Жгучий дым истлевшим стягом;
Я тоску свою звериную
Заливаю пенной брагой.
 
Из-под стрехи в окна крысится
Недозрелая луна;
Все-то чудится мне, слышится:
Выпей, милый, пей до дна!...
 
Выпей - может, выйдет толк,
Обретешь свое добро,
Был волчонок - станет волк,
Ветер, кровь и серебро.
 
Так уж вышло - не крестись -
Когти золотом ковать,
Был котенок - станет рысь,
Мягко стелет, жестко спать!
 
Не ходи ко мне, желанная,
Не стремись развлечь беду -
Я обманут ночью пьяною,
До рассвета не дойду;
 
Ох, встану, выйду, хлопну дверью я -
Тишина вокруг села -
Опадают звезды перьями
На следы когтистых лап.
 
Пряный запах темноты,
Леса горькая купель,
Медвежонок звался ты,
Вырос - вышел лютый зверь.
 
Выпей - может, выйдет толк,
Обретешь свое доро,
Был волчонок, станет волк,
Ветер, кровь и серебро...
 
ソースは[ http://polbu.ru/songtext_r/Meljnitsa___Oborotenj.htm ]です。
 
最近は如何やら、リアルファー(尻尾)を腰や鞄等に提げるというファッションが
日本で流行しているそうですが、このライブではギタリストが附けています。
中盤・最後の「オオカミの遠吠え」では、観客も一緒に遠吠え(!) 人気のバンドのようです。
 
メリニツァ(Мельница, 原音に近いカナを置くなら「ムィエーリニツァ」)とは、
風車の事。ヴォーカルはナターリヤ・オーシィ(Наталья О’Шей)、
何とこの女性は、言語学(ケルト語、印欧語)で博士号を取得している言語学者でもあります。
 
 
 ◇ ◆ ◇
 
 
彼女が歌う曲の中には、『指輪物語(The Lord of the Rings)』の著者として知られる
J・R・R・トールキン(J. R. R. Tolkien)や、アクメイズム(Акмеизм)運動の
中心人物であった作詩家ニコラーイ・グミリョーフ(Николай Гумилёв)らの
書いた詩に曲を附け、歌い上げたものも多いです。以下はその例であります。
 
▲メリニツァ『ズメイ(一部のスラヴ神話に登場するドラゴンの一種)』
 
Мельница - Змей
 
Ах, иначе в былые года
Колдовала земля с небесами,
Дива дивные зрелись тогда,
Чуда чудные деялись сами.
 
Позабыв Золотую Орду,
Пестрый грохот равнины китайской,
Змей крылатый в пустынном саду
Часто прятался полночью майской.
 
Только девушки видеть луну
Выходили походкою статной,
Он подхватывал быстро одну,
И взмывал, и стремился обратно.
 
Как сверкал, как слепил и горел
Медный панцирь под хищной луною,
Как серебряным звоном летел
Мерный клекот над Русью лесною:
 
"Я красавиц таких, лебедей,
С белизною такою молочной,
Не встречал никогда и нигде,
Ни в заморской стране, ни в восточной;
 
Но еще ни одна не была
Во дворце моем пышном, в Лагоре -
Умирают в пути, и тела
Я бросаю в Каспийское море.
 
Спать на дне, средь чудовищ морских,
Почему им, безумным, дороже,
Чем в могучих объятьях моих
На торжественном княжеском ложе?
 
И порой мне завидна судьба
Парня с белой пастушеской дудкой
На лугу, где девичья гурьба
Так довольна его прибауткой..."
 
Эти крики заслыша, Вольга
Выходил и поглядывал хмуро;
Надевал тетиву на рога
Беловежского старого тура.
 
ソースは[ http://polbu.ru/songtext_r/Meljnitsa___Zmej.htm ]です。
歌詞はグミリョーフ『ズメイ』を引いたもの其の儘に、しっとりと歌い上げています。
 
 
 ◇ ◆ ◇
 
 
最後に、シンガーソングライターとしての彼女を紹介しましょう。
4thアルバム「ゾフ・クローヴィ(Зов крови, 血が呼ぶ)」より。
 
▲メリニツァ『ドゥラコーン(竜)』
 
Мельница - Дракон
 
Позабытые стынут колодцы,
Выцвел вереск на мили окрест,
И смотрю я, как катится солнце
По холодному склону небес,
Теряя остатки тепла.
 
Цвета ночи гранитные склоны,
Цвета крови сухая земля,
И янтарные очи дракона
Отражает кусок хрусталя -
Я сторожу этот клад.
 
Проклинаю заклятое злато,
За предательский отблеск тепла,
Вспоминаю о той, что когда-то,
Что когда-то крылатой была -
Она давно умерла.
 
А за горами, за морями, далеко,
Где люди не видят, и боги не верят.
Там тот последний в моем племени легко
Расправит крылья - железные перья,
И чешуею нарисованный узор
Разгонит ненастье воплощением страсти,
Взмывая в облака судьбе наперекор,
Безмерно опасен, безумно прекрасен.
И это лучшее не свете колдовство,
Ликует солнце на лезвии гребня,
И это все, и больше нету ничего -
Есть только небо, вечное небо.
 
А герои пируют под сенью
Королевских дубовых палат,
Похваляясь за чашею хмельной,
Что добудут таинственный клад,
И не поздней Рождества...
 
ソースは[ http://polbu.ru/songtext_r/Meljnitsa___Drakon.htm ]です。