2007年6月10日日曜日

ツヴェルフの夜

高校三年間を遊べ
遊べと言うのは様々な興味を持つこと
そして様々な知見を持つこと
 

現役最後の化学部新入生歓迎コンパに参加してきました。


◇ ◆ ◇


先にも書いたように、今年の新入部員は例年の2(.4)倍です。
先輩方も、やはり「多いなぁ!」と思っている顔をしていたように思います。

新入生はなるたけ各箇所にバラけるように着席してもらいましたが、
そのテーブルの面子と趣味が同化してゆく運命の存在をまだ教えておりません。

いや、勿論全部が全部とは言いません・・・が、運命的なものですよきっと。


何時もとは違い「ケーキだらけ」のバイキングで、
夕飯を食べるつもりでいたボクは
サブメニューにあったスパゲティと水餃子だけをたくさん食べて趣旨を間違えました


前述しましたが、我が部のコンパの傾向として、
同じテーブルにつくのは同じような趣向を持つ人のようなカンジです。

今回は話の弾むようなメンツだったので
同席していた新入部員の名前すら忘れていました(゜ω。)


こうして双子の罪を犯したボクでしたが、
何しろ甘いものばかりのトコロに、変にサブメニューがある訳ですよ。
だから

「ご飯の上にースパゲティ。」
「炭水化物の上に炭水化物を乗せるな!」


あっご飯の牙城が崩れた!」
「いや待て、カレーの表面張力でチョコレートケーキが護られている!」


…などのような会話が多かったです(どんなだ?)


◇ ◆ ◇


一次会が終わり、大抵の人(主張するはボクと同期の人)は
ゲームセンターに向かっていきましたが、
ボクは先輩の集まりに同行して喫茶店へと赴きました。

いろいろと奇知に富んだ会話をしていました(辛うじてついていけた、かな)
以下はまとめです↓


-地球温暖化を止める理論がある!…らしいの篇-

「アスファルト下に細管を網状に張り巡らし、水を送り込む事で地熱を吸収、
 それで冷房をふかしたり、風呂をわかしたり・・・」

「熱力学第(なんとか)の法則をご存じないのかね、冷房をふかす時点で
 立派に地球温暖化に貢献しているぞ」


「つまりだな、この理論を発展させると、地球を一周する巨大な水道管を設置して水を循環させ、
 地球の裏側から熱を持ってくるという事なのだ!」

「ひょえー!!」


-青い鳥、ヘンゼルとグレーテル、赤頭巾、etc.の篇-

「お菓子の家が出て来るのって…あれ『青い鳥』だっけ」
「『青い鳥』はそのまま「青い鳥」ですよ」
「お菓子で丸々太らせようと魔女が暗躍するのが『ヘンゼルとグレーテル』」

「森の中のお菓子の家でオオカミが出てくるのは・・・」
「それは赤頭巾でしょ」

「じゃあ森の中でくまさんに出会うのは何処の民話なんでしょうね」
「分かった、フィンランドだ。くまさんはロシア人」


-(何故か)神話ならついていけるぜ!…但し偏見の篇-

「フィンランドの神話って・・・」
「カレワラKalevalaですね。
 老賢者ワイナミョイネンが骨折してピンチになった時、魔法を忘れて「ワシはもう駄目だ」とか、
 バラバラにされて川に沈められた息子を助けに、海を怒涛の勢いで
 (神の子ワイナミョイネンより速く)渡ってバラバラの死体をくっつけて生き返らせたりとか…」

「なんで神話ってそういう風にゴツイんだろうな」

「トールキンの『指輪物語』も、ゲルマン人の神話を抄出して作ったらしいよ」
「へぇ、確か主人公(フロド)が指輪を捨てた後に西に航海して行きますが、
 その目的地はエリュシオン(英雄が死後送られる場所)だったような・・・」



-5人は理系の大学生、ボクだけ文系現役生の篇-

「水素1Hとクリプトン36Krの第一イオン化エネルギーの値は結構近い」
「タングステン(ヴォルフラム鋼)の表面に
 金箔(但しそれなりの厚みを持つ)を貼るとX線では純金と選別出来なくなる」

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