2009年9月16日水曜日

アールの妙

今に至るまで、ボクは驪竜(りりょう, 黒色のドラゴン)の独語訳としての
シュヴァルツェドゥラッヘ(Schwarzedrache)を、アカウント名として運用して来ました。

然し先日、この名前に大きな落とし穴がある事に気が付いて、
一部を除いてありとあらゆる該当箇所を訂正するという、極めて不甲斐無い事をしていました。
その理由は以下の通りです。

◇ ◆ ◇

ドイツ語の形容詞は修飾する名詞の性により語尾変化(屈折)します。

シュヴァルツ(schwarz, 黒色の)は、女性名詞に接続する時にシュヴァルツェ(schwarze)に
変化しますが、ドゥラッヘ(Drache, ドラゴン)は、女性名詞で用いられる際に
「ドラゴンの様に気性が荒く、がみがみとうるさい女」と云う意味を持つ事があります。

ボクの意図する「(オスの)驪竜」とする為には、"Schwarzerdrache"にする必要があって、
」が足りていなかったのです。"Schwarzedrache"はおよそ「腹黒がみがみ女」
と云う蔑称と成ってしまうでしょう。その様なネーミングは、流石に居たたまれません >_<;

◇ ◆ ◇

さて、更に此処何時間かで気付いた事を書いてこの話題を締めましょうか。

英語で「黒竜のナガタニ」とカッコ好く言いたい時は"Nagatanj the Blackdragon"とでもしますね。
ドイツ語の場合は、定冠詞を付けると後続の名詞の文法的役割がほぼ決定する為、
"Nagatanj der Schwarzedrache"の様に此処では「」が消失してしまうのです。

デア(der, 男性名詞に付ける定冠詞)の代わりにフォン(von, ~の)を用いると、
それが復活して"Nagatanj von Schwarzerdrache"となりますが、
組み合わせると"Nagatanj von der Schwarzedrache"とする事となります。

なかなかアタマを混乱させてくれるではありませんか... orz

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