2009年10月2日金曜日

照攻照守 怎理得 壞情況照舊

≪ 攻守を弁えよ、然もなければ、悪い状況は変わらない ≫

失念による課題の山積に原稿など行(や)っていられない状況にあります。
同会員の皆様及びボクの作品を楽しみにしていらっしゃる方々、申し訳
御座いません、一翼としての義務を担えない儘に期日を迎えてしまいそうです。

話は変わりますが、当帳は隔週金曜日の更新を心掛けます。

◇ ◆ ◇

新入生歓迎コンパにて、ボクのある種特異なジャンルを自己紹介した時に、
識見の有る在る方が「ケモナーでいらっしゃいますか」とご反応を下さいました。

此の質問、ボクにとっては極めて答え難い質問であります。

動物を理想化(アイディアライゼイション)して表現し、「萌え(ボクの場合、
当サブカルチャー用語をその代表として置く事は出来ないのですが...)」を
享受するサブカルチャーをインターネット一般では「ケモノ」と総称します。

一口にケモノと言えど、ヒトによってその守備範囲(最も好むタイプを含む、
許容可能な萌えの要素集合)は千差万別で、例えばショタ(凡そ中学以下の少年)を
取り込んだ「ケモショタ」や、主に男性向けとなる豊満な女性を表現する
「雌ケモ」、或いはファンタジー世界をリアリスティックに再現する
「モンスター・クリーチャー」等々、多くの諸派に分かれてグルーピング
されていまして、其等の中から各人が好きな要素をヴァイキング(Viking,
或いはスモーガスボード, smorgasbord)形式の様に自由に選んで自分の更に
盛って、其処で初めて成立する事と成るジャンルであります。

であるからして、ケモノはその料理群を提供する大飯店であって、
各個人のテーブルを覘いて回ると、成程確かに差異が大きい、而して差し出す
そのお店、即ち概念としては「ケモノ」として同一であるという、極めて
全体像の捉え難いファジーな界隈であると言えるでしょう。

然も当店、全国シェアを持つ他の様々なチェーン飯店のフランチャイズ店の
コーナーも多く揃えておりまして、尚更に外で料理の評判だけを聞いても、
そのお店がどの様なモノなのか、判断するには具材が余りにも不足、という
カンジでありましょうか。例えば「変身(トランスフォーメイション, TF)」と
呼ばれる界隈では、何が何に変身するのかと云う根本的テーマが不可欠です。
人が獣に、獣が人にと、人間と動物と云う二元論を根拠とする様に見える筈の
当店には、人間も併せて必要とされる場合だって在るのです。

中には何と、お店に有る料理達が美味しくて通い詰めるも、
今一「店名」が気に入らない方々ですら実際にいらっしゃるくらいです。
さながら「動物の世界も大変だ」でありましょうか。

さて最後に、ボクの場合は萌えでは無いと申し上げましたのは、
ボクは表現手法として動物を用いる事を非常に好んでいるからです。

高校時代に萌えについて、友人と(夏の暑さに頭がとろけて)小論戦をした
青い思い出がありますが、其処では確か「非現実的事象に対する人間的欲求の
ヴェクトル量としての萌えの存在」を定義したような気が致しますが、
ボクは些か、それとは違う次元に立ち尽くしているのだろうと推測する次第です。

[ 2009 / 10 / 29 更新 ]

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